雑記トト

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認知革命を経て人はどうなりたい

「認知革命=嘘と言えば聞こえは悪いが、いい嘘も悪い嘘もあり、それによってホモ・サピエンスは発展した」

希望は殆ど嘘によって成り立っている、絶望も殆ど嘘にたどり着く。

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歳を重ねて苦難を多く経験すると世の中に蔓延する嘘に気づき落胆し絶望したり、逆にそれを生きる大きな力として人生を躍進させたりしている。あらゆる宗教の修業の果てのだいぶ手前でたどり着くこともできる。のほほんと笑顔で万事順調な人はこの世にいないので全ての人に気づく機会が訪れる。勿論その嘘を乗り越えた先で"嘘を嘘ではなくする"人もいてそれは良くも悪くも人が生きる力だ。

隣にいる人が本当の事を述べているかは誰にもわからない、極論だけど本人すら分かっていない可能性がある。だが何はともあれ少し想像を膨らませればわかる事だが、全員が無口では人は生きていけないし何も文明は発展せず、その日暮らしどころかその瞬間暮らしで欲に忠実で満足を知らずただただ命を消費して、他の動物たちとの生存競争や自然の脅威に立ち向かえずにはいお終いとなる。

無口だろが、お喋りだろうが、想像の世界だろうが、現実の世界だとしても結果は同じであり、またどこをどう切り取りどう解釈するかでお終いには色々あってそして確実にやってくる。

嘘、お終い、と連発しているが勿論逆に真実と始まりもある。

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自らを奮い立たせる嘘も人生には必要だ、真実や現実を直視しているだけでは生きていけない。だが、家族や友人に希望を持たせる為に半端な夢や嘘を語っていてはいけない、あくまでも自分自身だけに留めておきたい。そういえば”語り”と”騙り”は日本語だと同じ発声なのが面白い、面白い語り手はある意味騙り手なのかもしれない。真実という思い込みだけでは面白い物語や体験は生まれないし、真実や真理など生きているうちに手に入れようと追いかけていては何も面白い出来事が自分に訪れてはこない。

 

喜びに満ち溢れた時間だけを過ごすことはできず、逆に悲しみに包まれ続けることも人生にはない。1日のサイクルだけを見ても喜怒哀楽や良いこと悪いことが訪れる、自分がもし万事快調だとしたらその時に近くにいる人がそうではないかもしれない。それでも人は常に良い出来事を追い求めて生きていく悲しい生き物である。だが事実そうなのだからそれを受け入れて、良いことは出来るだけ良く、悪いことは出来るだけ少なくできるようにしたいものだ。無為自然はその先だが、そこにたどり着くには相当大変だし、たどり着いてもいつそのコンディションを失うかはわからない。

認知革命という言葉に対して共通認識も持つ必要すらないな、革命が起きた時にある心理は失われて、また生まれ、失われてを繰り返し続けている今、途中の今、認知革命の成れの果てが今の世界なのかもしれない。

 

求めては失い、失えば求めて。

 

そのあなただけが持っている理、あなたが心に留めておけばそれは真理だ。

 

 

Music : Sataifia - Acid Arab

Location : Tokyo.