雑記トト

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数限りある旅、酒でぶっ飛ばせ

このトリップは何度目だ?とかじゃなく、うおおおお、この体感、体験はあと何度できるかわからないから、やっぱりとことんやるのが筋でしょ!江戸の遊女に塩二郎とも、武左とも、当然、野暮だねえ、なんて言われたくないけども、間夫とも言われたくないよなんていう部類の男二人が、神田川を覗きつつの道、深夜を徘徊つかまつる。

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大体良いトリップは何気なく始まって、とにかく途方もなく歩くっていうのがミソなんだろうか。そして、酒量を飛びが凌駕する。

真冬、土曜の夜、出稼ぎ仕事終わり、心解れる東京の男の宅にて、土産も持たず失礼な客ながら、奥方が用意してくれた湯豆腐と、主が捌いた皮剥の刺身を馳走になって、ハイボールから、日本酒、瓶に入った焼酎まで、ガンガンに空け放題、勿論、ガチッと博士を胃袋が掴んで「音でも聴き行きましょうよ」の一声でババっと上着を羽織って、冬の暗闇の外へと繰り出した訳です。記憶は既にぶつ切りモードへ。

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漂う万能感、酔いと禅のMIXされた弾丸が脳髄を直撃したらそれはもう完全無欠なのですが、そこは夢の国どころの騒ぎじゃない暗闇をひたすら歩くわけで、無謀ながらも大丈夫、問題ない、しっかり迷ったりしつつ、おや?あれ?むむ?連発の見覚えのある風景、何遍も何遍も通ったことあるんだからそりゃそうだなんだけれど、何も問題はない、我々が歩む道は間違っていないんだと即座に悟れる人間の状態に入ってるから、しっかりコーヒーも入れて、歩くは続く、途中の景色を楽しみ、話、笑い、飲んで、着いた西高円寺、誰かのパーティはもう終盤、一体何時間歩いたんだ?三時間だ…爆笑ながらも「まあまあ、いきましょ、いきましょ」音を掴んで踊り、テキーラを煽って、汗かき、戯れて、いよいよ撃沈へと向かう前に脚がガクガクしながらタクシーで駆けつけた朝日と月は、星違いだけども、空海の拝んだ明けの明星ばりの感動を味わって遂に宅にて寝床をいただき、男からおすすめの「ネオ忠臣蔵」を聴き、爆笑のまま地球の底の底まで沈没したのであります。

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最良の記憶と現実を運んでくれた、色々考えさせられるも、素晴らしき酒に感謝し、博士に畏敬の念を込めつつ、また東京最期の日に初老を迎えつつあるのにやっぱりトコトンいく旅の友と飲み明かしたいと思うけど、予定は未定でこそです。

 

「制御するなよ、限界を決めるな、己を信じてぶっ飛ばせ!」

 

Music : human patterns - Roman Flügel Remix

Location : Grassroots, Suginami, Musashino, Tokyo.

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