雑記トト

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この島に堕落をお願い

日本において、常識なんてことはどうも常に時代のお荷物で、情報の概要ばかり並べたてる知識人ぶった連中がテレビやら、YouTubeやら、紙面やらの全媒体を賑わしている今の世の中は特にしみったれていて日本史上最もどうでもよい、旧世代の常識にまとわりつかれた最低の社会に成り下がった。生まれながらにその予兆を知っていた我々は遂に今年目撃している。

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全てが半端で、イマイチな中、粋に輝いているのは、相変わらずグルグルとまわる四季くらいなもので、人も、街も、文化も、社会もとてつもなく不細工に拵えられている。

時代を彩る感染症のおかげで、市井は窮屈になっているが、恐怖と、曖昧先行の政治に先がないのは目に見えているので、ココを転換期とみる人たちは文字通り暗躍しているだろう、それが利己的なものなのか、この島に共に暮らす人々のためなのかはわからない。

いずれにせよどの時代にも、どの瞬間にもある「死の恐怖」を大衆に強いている自分を上級な人間だと疑わない連中のおかげで、冬を楽しもうにも楽しめず、寒さにやられっぱなしのこの東京で暖房の効いた部屋に篭りながら人が凍えている。

 


新宿の路上生活者は増えていると炊き出しをするヒーローが観察し吠えている。この人たちは本当に凍えている。

たかだか仕事がなくなり、金がなくなっただけで自殺する若い連中は最期の瞬間に暖かく逝っただろうか、原始の機能、松果体は光を見せてくれたのだろうか。

 


我々の命を全うするとは一体何なのかを教えてくれた戦争をモロに経験し、終戦時コロッと常識が変わるのを体験した世代の言葉を聞いていなかったんでしたっけ、忘れちゃったんですか。「何の意味も持たぬこの人生」と嘆いた人たちの言葉を今こそ噛み締め、生きるを謳歌するべきでしょう。アメリカがロクな感染症対策もせず自由の名の下に遊び呆けたせいで30万人も人が死んだとかと聞いて恐れ慄くのは違う。奴ら爆笑だよ、すげーよ、笑うんだよ、こんな時こそ歌うんだよ、愉しむんだよ。生の実感をもらえるこんな時こそ、人と人が分断されるべきではなく、徹底的に得体の知れぬ恐怖と、高揚感に魂が震えるほどに酔い散らかせよ。どうせ生き残る、それでなくとも直撃した台風が去った後の片付けはとてつもなく大変だ、実態のない経済の片付けはもっともっと大変で、感染症で死んじまう方がまだいいかもしれない。

 


最も危惧すべきこの分断を皆語らない、ストレスを散々に溜めてどこでそれを放出するのさ、家の中で発散し切れるはずがなかろうに。聞けばDVも増えてるって?可哀想よな、最悪よな、意味不明の電波にのってやってくる「しがらみ」にがんじがらめにされたら、そりゃそうなるよな、そんな奴らは皆、また時代遅れの旧式の常識に囚われて、また不要な新しい足枷のような常識を生みやがる。


隣人に声をかけることもなく、助け合うなんて頭は毛頭ない、進歩をチンポと履き違えた知識人と為政者達が我々を檻に閉じ込めている。若い奴らは普通年寄りよりも頭がいいはずなのに、ゴミのようなSNSによって途方もない阿呆になっている。今すぐ捨てちまえそのスマホ、便利だから使うだけだろう、そこに人生なんぞありゃしない。いらぬ常識を捨てて、あるがままに唯一無二の自分の魂を肉体にのせて踊らせようぜ。


「未来は僕らの手の中?」

 

Music : ドライフルーツ - ローホー

Location : 終末の東京