雑記トト

be here now.

強制終了を経て

2019年、私の課外活動は終了し、残りの日数は1mmも無理せず過ごします故、また来年よろしくどうぞお付き合いください

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11月中はずっと風邪ひいたり治ったり、咳込んだり、熱出しても病院いかずに市販の薬と大量のご飯でなんとかなったけど、占いをしすぎた感を常々感じてたり、その辺の無理がたたったか、人生初めての扁桃炎、腫れまくり、熱出まくり、ご飯食べれないゼリーマンになりながらそれでも沖縄に来て初めての100自分の意思で出展したイベントにて、占いしまくり、社交して、終わってから寝床の村に辿り着いてみれば、やり切った!と、喉が完全closeで唾も水も飲めない状況に陥って夜通しありとあらゆる角度から自分の体調、状況と選択肢をググり尽くした私は朝7時に怠い〜、だけどこのままじゃ無理やばい、しかし、寒いし、熱もあるから肌着着て、シャツ着て、ダウン着て、デニムコートを羽織って前ボタン全部止めて、首元に風当たぬ様タオルを入れて、頭デカイから倉庫に転がっている、同じく頭デカイ何処かにいる持ち主不明のフルフェイス黒メットを被りスズキの原チャリに跨り、おそらく日本で最も簡単な東海岸から西海岸への山越えを、もうこれしかない感、と一欠片の勇気を持って敢行したのです。

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名護の西側、沖縄県立北部病院の救急で診てもらった結果「これからレントゲンと、脳のCTも撮って、血液検査しますけど、脱水症状でてますし、喉の様子からして栄養補給どうしてもできないですね、ですよね?唾も飲み込めないんですよね?はい、なので入院ですねー」と即入院。

今夏沖縄へ来てから長く続いた日常の強制終了とあいなった訳で、検査の結果、扁桃周囲膿瘍は手術は必要なく、点滴繋いで、抗生物質投入しまくって、栄養分?ぶち込んで、痛み止めも入れて、左手はメカですよもう、腫れが引いて、喉が開通してご飯を食べれるようになれば一週間ほどで治るということで、とりあえずなんでもいい、衰弱してくしかないコースだった訳ですから、栄養を口をうごかさなくても左手から吸収できて、綺麗な布団にベッドしかもリモコンでビー、ビー、と自動で形変えてくれるし、優しい看護士の皆様は正に天使だし、とにかくなーんの用事もない、身体は最高潮にきついけれど、なんとも言えぬ開放感、閉鎖的自由を味わって過ごせるのですから自分は今最高、そして幸せ者なんだと思うわけでした。

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入院してから三日目の膿みと身体が格闘して、まだ声を出すのが辛い夜に、病室の隣から漏れ聞こえる音に興奮してしまった私は声が出ないからどうしようもなく、どうしようどうしようとおろおろしながらその漏れる音に聞き耳を立て続け、隣に寝る男のそれまでの情報を整理し、確か昼くらいに誰か、見舞いの人だか、看護師だかと話してる時には「…BMXに関わる仕事をしていてそれで怪我して入院…」的なことを言ってたなと。うわーでもほぼノーチェックだぜ…

Miles Davis のアルバムKind of blueを聴いてるなー、多分日中聞いた声的に同年代ぽいんだけど話したら面白そうな人だぞと思いながらもまだ世間話もできない喉だから、ボケーっとベッドに横になってスマホを触っていたら、サイレンの様な高音が一音づつ上がるあの曲が!うお!これ最高だよね!うおこれ曲名なんだっけ??なんだっけー!!!!と思っているうちに曲が変わって、次の曲へ、DETERMINATIONSの曲に。こ、この人は中々にやりおる…この流れだし、音を気持ちいいだけで選んで聴いてるぞ…なんて思いながらさっき流れてた曲が思い出せない!ぐおーーーー!とか思いながら聞けばいいものを声が出ないから無理!ということで、早く喉を開かせて隣の男に話しかけたい!という気持ちで眠りにつこうとするも、その曲をもう一度聞きたい!なんの曲だっけマジで!?という作業で眠れないわけですが、そこは病気の点滴男そんなことよりも喉に詰まった膿みを吐き出したり、唾を出したりしながら辛い眠りと闘う方が精一杯ということで、あっという間に寝てしまいそのあと、寝ては起きてはを繰り返して気づけば朝に。

三分粥とかいう、ほぼ重湯というか、もうあれ、糊!と、おかずをひたすら咀嚼し痛み止めで喉を騙して飲み込むご飯は、いや、実際めちゃくちゃ美味しいんです、結局人間状況により美味しいご飯なんて変わるもんです。食べたあとはひたすら昼寝して夕方起きたら、あれっ!喉の痛みが少し消えてる!看護師さんがきて体温と脈拍、血圧測ってる間に喋れる!よしこれは今夜、昨晩の同じ頃合いで、隣と遮るカーテンをノックしてやろうと決めたのです。

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隣の男は強い意志を三白眼に湛えた短髪のいい男でした。カーテン越しの私、不細工そうな幽霊の様な声で「…あのぉ〜、昨日音が聞こえてきてて…」カーテンを手繰り上げて顔を見ると「あ、音うるさかったですか」「あ、いや大丈夫で、あの昨日聴かれてたマイルスデイビスの後に聴いてたと思うんですけどあの、一音一音上がってく曲…」と言ってすぐ「ああ〜、あれですか」てな具合で言われるがままに、スマホで検索して、あった!うおおお!やっとイヤホンで聴ける!とか思いながら、握手をして改めて互いに挨拶をしたらあとはもう大体通じて、その後は色々、東京の話、沖縄の話して、聞いて、母が漬けた梅干しを渡して、みかんもらい、誰かのお手製クッキーもらい、シークワーサーもらい!!とにかく話していてナイスガイ、脚がなんだか池袋病とかいう奇妙な病気だけど、身のこなしもいい具合のストリートおじさんで、早ければ来週退院でそのあとすぐ東京戻って仕事だってさ、まじかよ、強いぜ、カッコいい、ちゃんと治してくださいやー!

 

「目にダルさ濁らず、言葉篭らず、壮年のええ男ここいたわ」

 

皆んな漏れなく不調の人たちで、切迫した、妙な空間、たった一曲で、しかも音漏れで人が繋がれるなんて事は最高極まりない出来事で、そういえば以前に妹が「イヤホント気になります」という街ゆく人のイヤホンの中の曲が気になりすぎて、とにかくインタビューして「何聞いてるんですか?」っていうZineを売ってたことを思い出して、あ奴はこの出会いをひたすらしてたのかとこれまた感銘をうけたりとにかく感激が忙しい入院中の私でした。

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夏を想うには早すぎる沖縄の冬のだらしなさですが、この曲は12月の今の沖縄にこそあっているかもしれません、いや、もはやどこでもいいのかもしれない、音から呼び起こされる記憶は遠いアメリカの地ではなく、汗を扱い切れない気怠い暑さがあるあの地か、極寒のシベリアか、どこでもいい、どちらにせよ私が聞いた場所は、12月の沖縄は名護の北部病院で、その曲を聴いたその瞬間に、その自分の"今"を想い浮かべたのです。

 

「狂気は一瞬、狂騒を離れて、そこにまた狂気」

 

Music : Kool And The Gang - Summer Madness 

Location : NAGO, OKINAWA. 

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デジャブで行方知らずの私

この夢は現実か、この現実は夢か

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時折訪れるフラッシュバックとデジャブの繰り返し、この間はだいぶ長いこと起きていました。その時一緒にいたリトアニアから来た朋友マンタスにそれを言ったら「そうね、今日はもう100万回はやってるね、今日で地球は滅亡かもね、最期はコーラ飲んで死にたい私は」って笑い合うひととき、夕暮れ時の陽が暗闇と混じり合うのを海面、波に映し出す大浦湾の美しさたるやハレルヤ涙もので、それすらもデジャブでまだこの地にきて一年も経たぬ自分だけど、実際は何度も何度も来ているんだという一つ確信をおそらくあまりにも"今"にフォーカスしすぎるとしてしまうのです。

「BE HERE NOW」

睡眠不足の行き過ぎによる体験ですが、不眠症的に眠れないからそうなってるわけではなく、瞬間瞬間のせめぎ合いで、起きざるを得ない出来事に挑んでいるのでどうしても睡眠不足の行き過ぎ限界まで辿り着いてしまうことがあるんです、そしてその日は泥のように眠り、睡眠不足が始まった大体あの日から始まった一日がちゃんとやっと終わりました。

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東京はワンダーランドこないだ9日間の東京大冒険をしました、そのうち起きている間の半分以上を酔って過ごしましたが、その中でも、常にその瞬間瞬間で最高の酔いを着実にこなしていく貴重な同志は、馬鹿話を延々と長い時間をかけてしてきたからこその信頼感によって、会った時の時間は常に最新のものとなっていて、久しぶりの東京は全てのミッションを確実にクリアさせてもらえる特権を得た上で、四日間ぶっ通しの酒業を完遂させ、一瞬たりとも気持ち悪い時間がなかったということで、李白さながら酒仙人たる二人は薬草と共に寿命をしっかりと伸ばすことができました。

最終日、神宮前から丸の内を酔い足でふらつき倒したまま飛行機へと乗り込み酔いと素面の境目がない東京旅はしっかりと風邪を身体に仕込んできっちりと身体に負荷をかけれた歓びはJOYなんちゃって、どSと、どMをこなして、沖縄即日光浴生活を再開するしかありません。

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皆さまぬるい酒を飲んでてはいけませぬ。沈黙の臓器にしっかりと負担をかけて時間をブーストさせる酔い処方は2019年終わりかけにおいてジンのモンスター割りと決議されましたので皆様にご報告申し上げます。延々とぶっ飛び続けたければこれしかありません。

年末に向けての浮かれた話をあちこちで聞きますが、行方知らずの私は日々どこかで浮かれております、精一杯五感を満たし続けてまた一日が終わり、また一日が始まります。生きましょう、生きましょう、生きましょう。

 

「やっぱり、ビーヒアナウ」

 

Music : ファンシーデラックス - 小林大吾

Location : NAGO, NAHA, OKINAWA. TOKYO.

往く東京の前、沖縄業行。

善い心、Light side, not darkness side. キチガイでも、正しい行いを通して日々を達成

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着ている服や靴身に付けるもの全てが誰かからの貰い物の自分に頼るべきではないぞと言いたくなるけど、時折お金の無心は自分のところにもやってくる。頼る相手を間違えているだろうよと思いながらもなんとかしてあげるしかない、求められたらつい尽くしてしまう癖を持つそんな時期というかタイミングというか、そもそも大体そんな感じの人生だ。

皆んなの無意識の中に根付くお金の価値観はどんなでしょう。「お金とはその人の時間」という域をまだ出ていない自分は資産家にも、優れた投資家にもなれないのは間違い無いけれど、使う時間に対しての稼ぐ金の価値を上げていき、ある一定のラインを超えた分はお金がお金を生む領域へと入ることもわかっている。だけどそれもこれも天に、運に任せて生きるのなら欲を抑えて自分のためでなく他人の為にこそ、その領域へと行く努力をするべきなのだと思い至って、日々の生活の為に必要なお金を最低限にし、その最低限の生活で満足し、その自分を基本とする修行をしているのが今の私で、決してお金の面で頼る相手ではないのです。

結局は、一時仕事でいた那覇国際通りで右腕を流血したアメリカ人を助けて一緒に那覇警察署まで行き、留置されている12日間、名護にて彼の荷物を預かりその荷物をまた那覇まで持っていきその為に心優しき友人に5千円を借り、更には彼の母にも息子を頼みますと言われ、名護の村まで連れ帰るという謎のミッションを繰り広げてしまう訳です。これは散々に人にお世話になってきた自分の業ということで、でも必ず借りは返しているんだぞ…?と思いながらも11月23日、24日に行われる沖縄は那覇、波の上ビーチにて行われる「波の上フェス」のチケット売りを、5千円を借りた友人に頼まれて、売った分からお金を返すことになっているのだけど、自分は今まさに東京へと向かう飛行機の中で、チケット売りはまた那覇へと連れて行ったアメリカ人に託し彼も稼げるという状況はもう!ハレルヤ!!!なのです、ああ疲れた、ハレルヤ!

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東京には様々なミッションが多数あり、旅の途中?の私は数ヶ月前の「二度と東京には戻らない」なんていう意思を簡単に切り捨てて地元東京へと向かうのでした。

永遠の別れのような別れをした人にはどんな顔で会ったらいいんだと思いながらも人生の恥はかき捨て、そもそも恥じゃなし、全ては一つの道へと繋がっているのです。

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染め物の楽しみにふれて、全身借り物、貰い物で身を包む私は衣食住の全てを手に入れたつもりでしたがどうやら違ったようで、衣も自分で作らねば気が済まない長い道のりが始まった気がします。

村に来て約三ヶ月、住を与えてもらい、食は持ち前の食い気を発揮して村のチーフシェフの座を味で掴み取り、遂に衣は村の染職人シオンについて回って名護の東海岸で作り上げることのできるフクギ染、藍染といずれ月桃、赤土、コーヒーと繋げて衣も自分で把握していくことになり生きる歓びをなお一層深めていけることになりました。

東京に戻り一番初めに会うべき人に捧げるフクギ染の尊い黄色の手拭いは今私の皮鞄の中で身につく人を待ち、ひっそりと呼吸するのを感じます。

 

「暑いも寒いも、今あるものを纏っていきましょう」

 

Music : 生活の柄 - 唄 ハンバートハンバート、作曲 高田渡、作詞 山之内

Location : NAGO, NAHA, OKINAWA. TOKYO.

淫夢と共にオネショ

沖縄の地にかれこれ三ヶ月、私事は目や耳、身体を通した五感共鳴によりこの地にて繰り広げられている次第でございます、井上が勝つとは思いませんでした

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東京に住む人たちからの電話やLINEの優しい繋がりは、この沖縄は旅の途中のようで、もはや暮らしているのだと実感する訳で、何を隠そう私は今沖縄に住んでいます。

中国へは一体いつ行くのでしょうか、当分先ですねこりゃ、でも成都にエントリーすることは必然なので待たせてしまう事が気がかりなくらいなもんです。

小さな頃の記憶、父が母に何かを射抜くような目つきで「俺たちはジプシーだよ」と言い、母が目をキラキラさせながら「そうよね!」というやりとりにジプシーってなんだろうとか、妙な2人の結束感に置いてけぼりになる寂しい感覚を覚えたのを久しぶりに思い出して、自分はその血を継いでいて、かつ妻にはそれを共有も強要も出来ずする気もなく、そしてこの近頃はそのジプシー的行動よりも地に留まることへの憧れから日々を過ごしているようなので、当然のことながら親子とは別の生き物であり、求めるものの違いに少々驚いたりもするのですが、これも一時の感覚、目指す旅は行方知らずの異人に会うだけか、居場所なるものを探し当てるのかはわかりません。

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鼻セレブがさ、よく燃えるんだよね」

 

20代の京都女子が沖縄やんばるの山奥で、フクギ染料を煮出す火を枯木でつけているときに言ったんです。

実に意味不明におかしくって最高なフクギ染めの体験はその出来栄えさることながら、彼女のエンジンが壊れかけた速度の出せない三輪オートさながらの破裂音を出す軽バンで帰りの山道、沖縄民謡を流しながら、彼女がこれ好きなんですよと民謡を鼻歌しながらゆっくりゆっくり走らせている助手席で沖縄に確信を得ました。

よく僕は確信を得ちゃう男です、自分で感心してしまいます。ただ否定的な俗に言うネガティブな確信は全く無いので、若いんだか老いの一歩目あたりなんだかの今の自分の30歳という歳の割にいい感じにボケてていて、自分を相変わらず褒めてしまいます。ああ頼みます、皆、自分自身の事を褒めて下さいな、ブリブリのBadtripをして現実くらいは褒めちぎって労って欲しいものです。

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村でBAR営業をしてみたり、とにかくはしゃいだり、行けないフェスに想いを馳せるため伊計島の海岸に行ったり、那覇でイベント広報をしてみたり、友人の付き添いで那覇署に行ってみたりしていたら、久々に風邪を引き大体三日三晩寝込むという異常事態に、折角もらった朝イチ2〜3時間のトランス草刈り作業も出来ず、奇妙な魔女に尿道を犯され失禁する悪夢にうなされながら意識朦朧と白血球多めの尿に濡れた下着を片付け布団を綺麗にしてまた寝に戻り、今度は幼少期から熱が出る度に観る巨大な像に小さな地球上で追い回され続け涙流してごめんなさいしても熱は下がらず、続いて、遠く離れた東京の地を低空飛行しながら悦に入れたと思ったらビターン!と地面に落ちてただただ痛い…という夢、他にも無数に入り混じる熱に浮かされた夢の数々…要するにオネショしたし、ネグソも軽くした私は最低で最高の日々をやはり過ごしているのだと言わざるを得ません。

咳き込むのにタバコを巻き気管支に巣食う風邪菌達と共にニコチンを摂取する瞬間もたまりませんが、風邪の時にタバコは咳き込む回数増加を招くので折角今は熱も下がっているし、明日は一日吸わないでおこうと思いますが「一本吸いますか?」「いや俺はおっぱいしか吸わない」という、沖縄で敬愛する奥多摩の先輩が妙なドヤ顔で言っていたので、おっぱい吸うよりタバコ吸いたいと答えを出して、明日もニコチン切らさぬよう一本だけいただきましょうね〜。

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ご注意ください、現代の中国だかチベットだかの偉いお坊さんが「苦しいこそ人生」と説いてましたが悲観する事はなく、今日も明日も、良い事、悪い事は同時多発的に、連続的に、延々と、永遠と続くようです。

過ぎてみれば全ての出来事は些末ながらも美しくお下劣に振り返る事が出来るので、時間を優しく包容してやり過ごしていきましょう。

常のことですが全ての敬愛する皆様、私はもう少しで一つ歳を取ります、その一つの歳の分この世界への愛情を深めれたらと思います。

沖縄もそろそろ寒いです、本州、東京など相当寒いでしょう、風邪菌を持つ迷惑な奴はそこら中にいます、各々が培ってきた風邪予防法をしっかりと実践してご自愛くださいませ。

 

「細胞は生きて死んで生きて死んで生きて死んで。ありがとう」

 

Music : V shivapriya & BR somashekar jois - MadRasana Unplugged season03 Episode1

Location : NAGO, NAHA, OKINAWA.

水絶たれて、水になりたい

乳児を抱えて旅する絵描きの若き母に「水のように生きましょう」と占い説いた私は村の水が絶たれて四日目の乾いた垢がほのかに臭う発酵中のチーズ人間です

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入れ替わりがあるものの基本4名がこの村に居住していて、飲用水は車で15分ほどの山道沿いで湧き出る甘い水を汲めばなんとかなって、生活用水は4tの貯水槽で水道の復旧まで持ちこたえることが出来るはずと、復旧の目処立たない中、皆んな貯水槽を使ってのシャワーだけはせず、時折タオルを濡らして体を拭うくらいで日々の汗を垂れ流し、三日目には垢が無限に出てくるボーナスモードへと突入だ。

村近くの集落に住む酒毒親父にえらい目にあわされている訳ですが、夜にはリトアニアジーザスと、西東京男、世田谷女とで、水ないと大変だねーとか言いながら食べて飲んで「いやあなんか時々下半身からうんこの臭いするんだよねぇ」という臭いレベル一歩リード村長への嫉妬心を母が漬けたこの世に存在している中で最も尊い梅干しを泡盛にぶち込んでお湯割りにし流し込んで、近くに住む微笑みの貴公子クンの家でシャワー借りれる話に「いや滝壺行って洗うから大丈夫」と、ただシャワーだけの用事で人の家に行くのがだるい、とことん面倒くさがりの自分も、皆も、キチガイだなあと思う最後の風呂から丸四日の夜、そんな皆んなが自分たち以外の普通とされる人々をキチガイだと認識している訳ですから超強引ですが、この世に生きる全ての人間はキチガイ確定なのです。

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水が出ないことを知った外に住む心優しき村人が名護随一のパンと普段飲まないコーラを振舞ってくれた訳ですが、こりゃもう参ったというくらいにコーラはうまいし、パンも「当然です」って主張してくる美味さで、水ない時よりも飲食のコンディションは良好なのが不思議、悪いことも、良いことも必ず起きる中、どちらにも感動して生きていられることはなんと素直になれているんだろうと喜ばしいことであります。

村へと続く水道管を一度ならず二度までもわざわざ断ち切ってくれた酒毒親父は、村で飼っている犬が村の前を通る度に吠えることへの苛立ち、また政治的立場の相違からくる村への不信感、そして酒毒に侵され手が震えながら溜まった怒りの力で菅を真っ二つに切り、その現場で暑い日中待ち構えて「またその水道管を直したら叩き殺す」と若者に息巻いて、若者が苦労することで溜飲を下げてるようですが、そんな人も勿論キチガイであり、良いことも、悪いこともきっと素直ではないにしろ、大体等しく感じて生きているのですから、つくづくこの世は可笑しく不思議で奇妙だと改めて思った次第です。

“上善若水。水善利万物而不争。处众人之所恶,故几于道。居善地,心善渊,与善仁,言善信,政善治,事善能,动善时。夫惟不争,故无尤。

道德经 - 老子

ありとあらゆる形に姿を変えることが出来て、高いところから低いところへと流れる水のようでありたいと願うわけですが、人間達も水の一部であり、水そのもの?だとか、なんとか、かんとか、そう感じたのです…

 

「ガタガタ言わずに、さっさとシャワー浴びて垢落とせ!」

 

Music :  KGDR(キングギドラ) - 全曲

Location : NAGO

沖縄にかぶれて、沖縄、再びの中締め

蚊に刺された後が瘡蓋になりかけた頃、助け合いの草刈り作業で漆にかぶれてしまった…

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漆にかぶれながらも、その夜に見た天の川の美しさ、そして沖縄の地に降り立った暑くて仕方のなかった二ヶ月前のあの日から今この瞬間まで沖縄にはかぶれっぱなしですよええ。

あいもかわらず適当なことをのたまわっていますが、漆にかぶれた患部に効く特効薬さながらの、人そのものに効くお薬などないので、日々の与えられた仕事をこなし、お腹いっぱいに美味しいご飯を食べて結局私はこの沖縄で元気いっぱいに過ごしております。

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拝啓父上様、蚊に刺されて死ぬなどとなんと無念なことか心中お察ししますが、息子は危険察知能力が大変すぐれておりますので、無謀な探検はせず、きっと父上様のあまり知らぬ沖縄の地にて旅の第一歩目を噛み締めております。あんまり噛み締めすぎるのも如何なものかと思いますが、無為自然なるままに過ごしてゆくのみであります。

 

未だ30の歳にして、大いなる冒険心は心の奥底に留めて大分に自分を甘やかしてはいますが、この今いる村は中々のドMっぷりを発揮せぬことには日々をやり過ごせません。

いずれにせよ長寿の自分を呪わずに、ただ流れに身を任せて来たる次の困難に備える、そんな日々です。

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朝早くから一緒に名護は安部の海でサップサーフィンを楽しんで村に帰り作業をし昼寝をしたあと夕方ごろに「いやあ、なんかねえ、あのあと大学のジムに行って追い込んで、逆立ちしてこけて右脚の人差し指を多分折っちゃったんですよねえ…」という村の仲間げんちゃんがビッコをひきながら言った時は吹き出してしまって、年が10コも離れたげんちゃんに羨望の眼差しを向けざるを得ませんでした。

翌日病院に行ったら勿論折れていて、再び村に来た時は「早くお家に帰って寝なさい」なんておじさんぽいこと言いながら大笑いしたのだけれど、サップサーフィンをして、ジムに行って、逆立ちして指折って、村来て何事もなかったかのように、作業も手伝って「痛いなあ…」なんて言いながら横になって寝もしないハタチに憧れざるを得ません…自分もまだ30、体力にはまだ勿論自信があるけれど、ハタチはやべー…ってことなのです。

その日、安部の朝の海は当然のごとく穏やかに透き通っていて余分な体力をそこまで使わぬサップサーフィンで優しく朝を漕ぎ出すことが出来たのでした。あの海をあなたに伝えなければ…と思ったら写真はなく、とりあえず経験のない人は即座に調べて行って欲しいのです。

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あの世はどうなっているだろうか、この沖縄の地の様なものかしらと想わせるコンパクトかつダイナミックなこの地にまだまだ留まりそうな予感で、それがなんと幸福なことなのかとこの文章を書きながら感極まり思うのでした。

 

「どこかで私は悪人だろうが、私は私を大切に扱うのみである」

 

Music :  These Boots Are Made for Walkin' -Nancy Sinatra (1966)

Location : NAGO, ABU

野宿してえコザ

村からコザまで車を出してくれたハタチのげんちゃんの「いや絶対今帰った方がいいですよ…明日朝が台風一番ヤバいですよ…好きにしたらいいですけどね!僕は帰りますよ!」という非常に大人な意見を無視して刺激だけ求めた飲みをした結果大して酔わず、野宿は台風17号の影響により轟音鳴り響く人の気配のないアーケードで風に飛ばされていたまくらダンボールを拾い決行したものの、勿論、後悔先に立たずの典型で、単純明快に自分の馬鹿さ加減を知ったのでした。ただし心は平穏でむしろワクワクが勝ち続けています、というかまだ甘いですねまだまだ追い込みが足りません、果てのない恐怖について勘ぐり続けた賜物だと思われますが、イマイチ面白さに欠ける自分を少し責めたりして、台風が過ぎ去るのをた明るくない正午に文を書き始めることにしました。

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出会いがありました。

沖縄に来るチョイ前くらいに聞き知ったHarikuyamakuのRujigaku × Tafaku をワカゲノイタリ村に初めて来た日の夜にかけたら村長が「え!これハリクヤマクじゃない!?なんで知ってるの!?」ということからグッと距離が縮まった感があり、星をみる流れへと続いた訳ですが、そのハリクヤマクに会ったのです。

所持金ゼロ仙人モードの私は、朝方ハリクヤマクと一緒にいた北谷のケイちゃんにご飯をご馳走してもらいながら良い話を聞いて、台風野宿の健闘を祈ってもらいお別れしたのだけど、それはそれは二人とも最高にいい男で、もはや四国のお遍路の二回目をそろそろ…なんて言ってる最高のアシッドマンで、自分の仙人になる件もすんなり聞いてもらった訳です、いや多少の苦笑いはありましたが…

そんなHrikuyamaku御大は今頃曲作りをしてるそうです、きたる9/28〜29に勃発するHENTAI CAMP2019の為に…このキャンプは相当カオスだそうでHrikuyamaku先生的にも「最高…」とのことですので諸先輩方ぜったい行ってください、ぜったいです。

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さて、コザ地元住民がどう思うかはさておき、コザのアーケード街が寝やすいのは間違いないのでしょう。

「台風じゃなきゃね」

いや、台風だから逆に人が少ないし、蚊もいないし、川のせせらぎ系の轟音がたまにキズだけど水の音に全方位で囲まれてるから寝つきはいいしってことなのかな。沖縄来た初日と、今日とで二日ともコザは野宿だけど危ないことはないですな。東京で野宿も正直いつでもいけるなくらいに思えるけどありえないから考えてもムダムダムダなのですな。

熟睡したものの3時間くらいで便意が原因の苦しい寝起きで、しっかり排水溝的なポイントで野グソをしてそれをええいままよと拭いた手を、アーケードの端の雨が激しいとこの地面に擦り付けながら汚れを落としていると、視線を感じて振り返ったら後ろから野宿おじさんが見ていて目があって会釈しました、何をしてたかバレてないよな…と勘ぐりながらも今更なに勘ぐってんだと自分にツッコミいれながら元いた場所で表面的にしか汚れの落ちていない手でスマホをイジイジしてまた寝落ちしたのでした。

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腹が減ってきても金がないから村に帰りたいけど台風が激しすぎてヒッチハイクもままならない中絶望しかけたものの、台風のコザをところどころ濡れながらも徘徊したら「せんべろ足立屋」に灯りが!ということで店内を覗き込み人がいたので「スマホの充電が切れてしまって…名護に帰らなきゃ行けないんですが…」スマホの充電をしつつ仕込み中の店員のお兄さんがお茶出してくれたり、結局ヒッチハイク用のダンボール看板を作ったりして、とにかく足立屋に感謝なのです。

 

その後ヒッチハイクを見事にアーケードの中で出来た私は無事予定よりも早い暴風域が抜ける16時前に村に着いたのでした!

暴風域の中車を無理やり村まで走らせてくれた沖縄の人助け仙人「タモさん」のお話はいずれしましょうね。

 

疲れ帰った後はアドレナリンが出すぎて、村人に事の経緯を話し尽くして、元村人宅にて夕飯を食べ、その後名護の神々が集う街OKINAWANの18周年に行き何故か上田正樹がいたりと謎の会を眠い目こすりながら息も絶え絶えで都度ビールで起こしながらそこから久々のバタンキューーーー。

 

「眠たい目をこすって、明日も明後日も明々後日も生きろ!」

 

Music :  Elektronik Kadyiku (電子嘉手久) -Harikuyamaku

Location : KOZA

https://www.instagram.com/p/B2iK0sVDjMS/?igshid=7fjnj20gjf01

怠惰isマネー

男にも生理ってのがある上で「たいだいずまね〜」

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軟弱と言われればそれまでだけど、より良い生活、人間関係を送るためにちょっと啓蒙。

どうしようもなく怠い時とか、思考が落ち着かなかったり、過去を思い出したり、誰かの事をやたら考えたり、自分を責めたりしたりする時があるのは全て月のせいなんですわ、だからしょうがないんですわわわ。「男らしく」を心に持ちすぎていては一皮剥けませんよ、って。

私早熟だったから物心ついた頃からイクことを探求してましたが、方法は確立されておらず、住環境もそれをコッソリすることの出来ない終戦直後くらいの間取りと人口密度の中でなんとか毎夜のように求め続けておりました。

10歳のある日学校も行かず昼から12chの午後のロードショーでフランス映画だったと思いますが、ブルネットヘアーのおっぱいに釘付けになりながら弄んでいたら突然ズルっと皮が剥けて妙な匂いを放つ垢がボロボロ出てきたのを今思い出しました。

それはとてつもなくワクワクする、大人への階段を一段登った!という明確な一皮剥けた出来事でした、そんな経験勿論皆様お持ちでしょうが、受け止め方はそれぞれらしいですね。とにかく私は従来の横弾き系から縦運動系へと進化させて更にイクイク猿へとなっていったわけですが、それと同じようにその後も何度か衝撃的な出来事で「一皮むける」を体験するのが人間です。仮性包茎です。

だけど「男の生理」を認識出来ているのは少数なようで、生理のイライラで迷惑を周りに撒き散らしている男をよく見ますね。あ、外の人は無理にいい顔して、身近な人に当たり散らしたりすることが多い気がします、私もあります、気をつけます。生理だと認識せずともそういう状態の自分を認識して、自発的に一人きりになる人は偉いです、すごく偉いですね。

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怠惰になりましょう、無理に社交するともっと辛いです、何事も諦めましょう。寝ましょう、横になりましょう、休みましょう。根性を発揮しないでください、スマホやら何やらを弄って時をやり過ごしてください。土に触れてもいいですね、爆音もいいし、ビールもいいし、weedもいいですね。acidは生理中にやればほぼbadにいきます。座禅や瞑想系はちゃんとやってきている人でない限り雑念まみれで自分が嫌になります。下手な絵を描いてもいいし、文を書いてもいいですね。生理中です。

歌ってもいいし、弾いてもいいし、踊ってもいいし、木とかを削ってもいいですよね、やっぱり延々とSNS絵空事を眺め続けようかな、それとも軽く走ろうかな、自転車もいいな、バイクで疾走もいいし、ハイカロリーを求めてもいいな、逆に断食もいいし、家事をしてみるのもいいし、能動的でありながらも怠惰な時間を過ごして生理をやり過ごしてみましょうね。

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自分の生理の時期を知りたい男性はまずググってイマイチ納得できない方は、国立図書館に行くか、私にメッセージください、怪しげなカレンダーをあなたに授けてしんぜよう。

 

「正解を求めがちな男たちよ、月に向かってシコれ、吠えろ、寝ろ!」

 

Music :  Thunderclouds - LSD

Location : Far side of the Moon